手つかずの自然が残る世界遺産・知床。多くの人が知る観光名所も素晴らしいですが、今回は一歩踏み込んで、まだあまり知られていないけれど、訪れる人に深い感動を与える穴場スポットを厳選してご紹介します。
知床の雄大な自然を五感で感じられる場所ばかり。知床旅行を計画中の方、または特別な体験を求めている方は必見です!
1. 知床五湖 高架木道からの早朝散策
知床五湖は有名ですが、意外と知られていないのが**「早朝の楽しみ方」**です。特に、時期によってはレクチャーなしで自由に散策できる高架木道は、早朝の澄んだ空気の中で訪れるのがおすすめ。
朝もやの中に浮かび上がる湖面や、静寂の中で聞こえる鳥の声は、まさに別世界。日中には見られない神秘的な景色と、野生動物に出会えるチャンスも高まります。朝一番に訪れることで、混雑を避けてゆっくりと自然を堪能できますよ。
2. オシンコシンの滝裏側からの絶景
「日本の滝百選」にも選ばれているオシンコシンの滝は、その迫力から「双美の滝」とも呼ばれています。多くの観光客が正面からその姿を眺めますが、実は滝の裏側に入れる遊歩道があることはご存知でしょうか?
水しぶきを肌で感じながら滝の裏側へと進むと、轟音とともに流れ落ちる水が作り出す迫力満点の景色が目の前に広がります。まるで滝の中にいるかのような非日常体験は、忘れられない思い出になること間違いなしです。夏場は特に涼しく、マイナスイオンを全身で浴びることができます。
3. 神の子池の神秘的なコバルトブルー
摩周湖の伏流水からできているとされる**「神の子池」**は、その名の通り神秘的な雰囲気に包まれた場所です。周囲を原生林に囲まれ、ひっそりと佇むその池は、息をのむほど美しいコバルトブルーの水をたたえています。
水深5メートルにもかかわらず、水中に沈む倒木がはっきりと見えるほどの透明度は圧巻。年間を通して水温が8度と低く保たれているため、この独特の色合いが生まれると言われています。知床横断道路から少し入った場所にありますが、その道中も自然を感じられる素晴らしいドライブコースです。
4. 熊の湯で秘湯体験
羅臼町にある**「熊の湯」**は、知床の自然の中に湧き出す天然の露天風呂です。まさに秘湯と呼ぶにふさわしい場所で、地元の人々や登山客に愛されています。
整備された温泉施設とは異なり、脱衣所も簡素でワイルドな雰囲気。しかし、目の前には手つかずの自然が広がり、温泉の熱気が体と心を癒してくれます。地元の方との交流も楽しめるかもしれません。泉質は硫黄泉で、湯治目的で訪れる人もいるほど。知床の大自然に抱かれながら、究極のリラックスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。(※共同浴場のため、入浴マナーにご注意ください。)
5. 相泊(あいのとまり)漁港の最果ての風景
知床半島を羅臼側からさらに奥へと進んだ場所にある相泊漁港は、一般車が通行できる最果ての集落です。ここから先は、船でしか行けない手つかずの秘境が広がります。
羅臼から続く海岸線は、断崖絶壁が続く荒々しい自然美が特徴。相泊に着くと、目の前にはオホーツク海が広がり、遠くには北方領土・国後島を望むことができます。まさに「地の果て」のような静かで雄大な景色は、訪れる人に深い感動と、忘れかけていた冒険心を思い出させてくれるでしょう。漁港の雰囲気や、そこで暮らす人々の営みに触れることもできます。
いかがでしたでしょうか?知床の雄大な自然の中には、まだまだ知られていない感動的な場所がたくさんあります。
次の知床旅行では、ぜひこれらの穴場スポットに足を延ばし、ここでしか味わえない特別な体験をしてみてください。きっと、あなたの心に残る素晴らしい思い出ができるはずです。